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INTERVIEW
先進的でユニークなWEB映像で好評だった「UNIQLO MIX PLAY」の第2弾として、新たに登場した『UNIQLOCK』キャンペーン・サイト。

「MUSIC×DANCE×CLOCK(音楽×ダンス×時計)」というテーマの刺激的な映像コンテンツに、時を象徴する時報のブレイクビーツ+数バージョンがランダムにループする曲という斬新なアイディアで永遠に再生し続けるファイン・アート的楽曲を提供し話題となっている Fantastic Plastic Machine こと田中知之氏にその舞台裏を聞いた。

『出来上がったものを見てもかなり映像と音楽がピッタリ合ったものに仕上がったかな、と思っています。』
― 元々ユニクロとコラボレーションする切っ掛けは?

昨年ユニクロ ニューヨーク店の立ち上げの際に、クリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和さんからの依頼で「音楽的に何か面白いことは出来ないか?」と打診がありましてユニクロ・オリジナルの12組の日本人アーティストからなるコンピレーションCD『SYNCHRO / FROM TOKYO TO NEW YORK』を発表しまして、店内用BGMやCD販売コーナー用の日本人アーティストの作品をセレクトしたのが最初のきっかけですね。

UNIQLOCKはニューヨーク店とはまた違うクリエイティヴ・チームとの仕事なんですけど。企画自体は映像担当の児玉裕一さんとお話をして、「じゃあやります」と5分、10分程度の打ち合わせで決まった中でイメージを膨らませ、実はその時期色々と仕事が立て込んでいたので、合間を見てコツコツと仕上げて行きました。

― あのダンスの映像は最初にご覧になったのですか?
Fantastic Plastic Machine/メッセージ映像
メッセージ映像を再生する

最初の段階では映像は無くて「こういうことをやろうと思っている」という話だけを聞いて、僕もそれを基に何となくデモを作って、映像担当もあの教会での撮影を行って、最終的に映像に合うようにこちらも音楽を作る――という具合の作業が続きました。

お互いにバラバラで仕事した割には、その時点の状況を渡しあったので、撮影隊にも僕の音楽的なものが伝わっていたと思うし、僕も音楽を作る時に映像をイメージできたので、結果的にもいい形でコラボレーションが出来ました。

出来上がったものを見てもかなり映像と音楽がピッタリ合ったものに仕上がったかな、と思っています。

― UNIQLOCKのキーワードとなる部分「MUSIC×DANCE×CLOCK(音楽×ダンス×時計)」についてですが、勿論田中さんの音楽にとってMUSICやDANCEの部分はいわずもがなといえますが、“CLOCK”の部分に関してはどのように解釈されましたか?

CLOCKの部分については、音楽的にも非常に面倒な部分で、特に普段我々は「1.2.3.4、1.2.3.4、....」という4分の4拍子の音楽を作ることが多いのですが、今回はあらかじめ“60秒”という尺の単位が決まっていて、まずはその半分に割った“30秒”をひと固まりにという縛りで作業を行おうと考ました。

だから「4分の4拍子で割り切れない部分」をどう解釈するか?という所を解決するのが結構大変だったんです。

時報の音が常に鳴っている状況で呼応するように音楽が出来上がっていくイメージで、1分間をひとかたまりとした音楽を3パターンと00分00秒に流れるサプライズ映像への30秒間の曲の計4種類を作りました。

特に3パターンある曲の方はランダムに演奏されるものなので、ループ感や構成的に交互に再生される時に違和感の無いものを、そして聴いていて退屈しないものを、といった整合性を考慮し細かく計算したものです。

Fantastic Plastic Machine
『永遠にプレイされている演奏時間の長い1曲の曲”であってそれが現代音楽的でもあり、凄くロマンチックな感じがします。』
― 映像と実際音楽が融合したサイトを実際見てのご自身の感想は?

サイトの公開日の6月15日以来、この“CLOCK”をずっと眺めてるんですけど、以外と飽きないんですよ。

「音楽的にも心地よいな」と感じていまして“時計”W音楽”W踊り”がそれぞれに主張しながらもそれぞれに邪魔してない、自分にとっても新しい創作物になって、あれが延々とプレイバックされ続けていって、なかなか同じ組み合わせが無い訳なので“6月15日以降ずっと永遠にプレイされている演奏時間の長い1曲の曲”であってそれが現代音楽的でもあり、凄くロマンチックな感じがします。

― 曲に関してはジャジーなものになりましたね

ジャズのビートとブラシの音を基本にしてみました。分を刻む音に対して数学的な部分も含め邪魔にならない意味も含めて……確かに4つ打ちやブレイクビーツという選択肢もありましたが“時計感を出す”という意味で最終的に到達したのがあのビートです。

30秒のサプライズ映像の部分だけダンサーの男性の踊りに合わせてブレイク・ビーツを時計の時報だけで組んだのですが、このアイディアに関しては自分にとっても「してやったり」と思ってます(笑)。

基本的にダンス・ミュージックではなくて時計用の音楽なんで、ただ音楽的にどんな趣向の人からも拒絶されないもので、ポップであり、かつアカデミックである、ものを目指して行き当たりばったりでやってみた割にはいい感じで着地したかな、というのが正直なところです。

― 時をイメージする音楽という部分などテーマも含め、このような制限された環境で音楽を作るというのは自由な発想で音楽をされてる田中さんにとっては余り無いタイプの仕事だったのではないですか?

時計ものでいうと僕はピンク・フロイドのアルバム『Dark Side of the Moon』がまず真っ先に思い付いたんですけど、やはり日本人にはお馴染みの117の時報の音が骨組みとしてあって、そこに対して何を足すか、どう組みかえるか?と考えながらの作業でした。

逆に障害とか制限があった方が燃えるタイプなので(笑い)、そういう部分は面白いなと思い臨みましたね。 最初は数学的にやろうと試みたんですけどやってくうちに「これは無理だ」と思い、結局は極めて感覚的にハードディスク上でサウンドを組み上げる形になったんですけど。


『両方とも“Fantastic Plastic Machine”というものを形成する要素ではないかと思っていて、そんな意味でも自然に絞りだされた2枚という気がします。』
― 自身がミックス&コンパイルを手がけるMix CDシリーズ『Sound Concierge』が約2年ぶりに2作同時でリリースされましたが、今回は夏がテーマということで宜しいでしょうか?

夏の頭にリリースということで”夏らしく”という部分は欠かせませんが、この企画は2004年から始めまして、今回の2枚で9作目となります。

2006年は忙しくて出せなかった2007年の1枚目2枚目という意味で『#701』、『#702』という番号がタイトルについているんですけど、このシリーズは、奇数品番がチル・アウト系のミックスで偶数品番が僕のダンスフロアよりのもので毎回やっています。
Fantastic Plastic Machine

それぞれに『Super Romantic』、『Electric Heaven』とサブ・タイトルをテーマとして設定して選曲しました。世のDJと言われる職業の人でこの2枚の選曲を同時に出せる人なかなかいないものではと自負していますが(笑)

――とはいっても自分の中では全然相反するものではなくて、方向的なベクトルは違っても音楽的な解釈としては両方とも“Fantastic Plastic Machine”というものを形成する要素ではないかと思っていて、そんな意味でも自然に絞りだされた2枚という気がします。

― 『#701』に関しては時代やビートを超越した選曲といえますが

『Super Romantic』は夏のチルというテーマで選曲していて、本当にジャンルやビートにとらわれず、テーマに合わせて古今東西色々な選曲をするというのがこの『Sound Concierge』の命題なので今回も「Super Romantic」というテーマから想像する曲を自由に選んでます。

チルといってもダウンテンポ一辺倒のものより、もっと自由度があっていいはずだし、20年前のSexy T.K.O.とBen Westbeechのような最新型チル音楽を同居させたりもしています。これは自分の中ではすべての好きな曲は並列であって選曲のテーマに、それぞれの時代とか立ち位置とかはあんまり関係ないという思いから。

意外とコンピレーションって一つのジャンルやレーベルとか一つの時代といったものにまとまってしまいがちなんですよね。まずそれを取り払ったところからスタートしているのが、この企画の特徴で、テーマを設けることで幾らでも選曲ができるというのは一つの発明ではないかなと思ってます。

この企画、元々松任谷由実さんに「田中君、私が春スキーで聴くための音楽を選曲してよ」って言われたのが切っ掛けで、一つのテーマを掲げることで選曲の幅が無限に広がることに気付いたことがシリーズのスタートに繋がっているんです。

こじつけの部分もあるんですけどタイトルを掲げることで続けることができる、ジャンルや国や時代といったものを超越してセレクトできる事が正当化されるところがメリットですね。


『“いい音楽にどのように出会うか”が大切だと思うんです。』
― 『#702』に関しては

「Electric Heaven」の方はダンス・ミュージック・サイドなので、自分の作ったトラックを含め日々アップ・デートされていくダンスミュージック界に対して、自分がどのように反応して切り取るか?という作業なのかなと思っています。

― この『Sound Concierge』シリーズがミックスCDというスタイルでは異例の大ヒットシリーズとなっていますが

昨今ダウンロードのカタログが一気に増えてにパッケージが押されているご時世の中で、僕は“選曲”という作業が極めてクリエイティヴだということがフォーカスされるべきだと思うし、単に曲をいっぱい保有していればいいのか?ということでは無くて、“いい音楽にどのように出会うか”が大切だと思うんです、そんな意味でも偉そうにも『Sound Concierge』と銘打ってるので(笑)。

税抜き2000円で18曲収録されてますからダウンロードで買うより安いですし。初回限定版はプラスチックに直接印刷されたジャケを採用してるのでマテリアルとしても、魅力的なはず。

ポータブルプレーヤーに取り込んで取り込んでシャッフルして聴かれると分かってもらえないんですが(笑)、曲順や曲間であったり、ミックスや全体の流れに極限までこだわっているので選曲は「ここまでクリエイティヴだ」とこの作品を通して声を大にして言いたいですね。

― 最後に今後のFPMとしての活動について教えてください

まだ具体的には言えないのですけど、音楽と何か違うものとをコラボレーションした新たな作品を作ろうとしています。音楽も一生関わって行くものではありますが、自分が煮詰まらないためにも(笑)、異業種とのコラボレーションは続けて行きたいと思ってます。●

NEW RELEASE
Sound Concierge #701 Super Romantic selected and Mixed by Fantastic Plastic Machine FOR YOUR MOMENTS IN LOV

品番:AVCD-23287
価格:¥2,100(tax incl.)
Sound Concierge #701 " Super Romantic"
selected and Mixed by Fantastic Plastic Machine FOR YOUR MOMENTS IN LOVE


01. Just A Little Lovin' / Mel Dancy
02. So Good Today / Ben Westbeech
03. New Bed / Benny Sings
04. La Dolce Vita / Hiroshi Fujiwara feat. Kahimi Karie
05. Touch Me, Take Me (Rocky’s Revenge) / Sexy T.K.O.
06. Shalom (Mad Professor Dub Mix) / Silent Poets
07. Smile (Explicit Version) / Lily Allen
08. Sweet Is The Air feat. Natureboy / Alice Russell
09. The Minx (Vocal Version) / The Cyrkle
10. Days And Days (Acoustic Bossa Version) / Fantastic Plastic Machine
11. Du (Ah-du) (Mc Queen's In The Scene Mix) / Fischmob
12. Strings Of Life feat. Roberto Di Gioia + Wolfgang Haffner / Drum Lesson
13. Rapture feat. Terry Hall / Dub Pistols
14. Modern Sleep Over / Talc
15. Woozy With Cider (Jon Hopkins Remix) / James Yorkston
16. God Bless The Child / Fifty Foot Hose
17. Rip Van Winkle / The Ska Flames
18. There Must Be An Angel (A Cappella) / Fantastic Plastic Machine
Sound Concierge #702 Elestric Heaven selected and Non-stop Mixed by Fantastic Plastic Machine FOR HYPER DISCOTHEQUE

品番:AVCD-23288
価格:¥2,100(tax incl.)
Sound Concierge #702 " Elestric Heaven"
selected and Non-stop Mixed by Fantastic Plastic Machine FOR HYPER DISCOTHEQUE


01. Strings Of Life (Kiki Remix) / Francesco Tristano
02. Magick (Simian Mobile Disco Mix) / Klaxons
03. La Musique (Adam Sky Remix) / Riot In Belgium
04. Midnight Swim (Surkin Drowning Mix) / Para One
05. Big Time (Linus Loves Mix) / Dada Life
06. Guaguanco (Original Mix) / Mighty Dub Katz
07. The Drifters’s Tongue Twister (FPM Paparuwa Mash-up Mix) / The Drifters
08. A Bit Patchy (Club Mix) / Switch
09. God Is Green (Burglar Tom Edit) / Alloy Mental
10. BTTTTRY / Kim
11. 82-83 (Extended Mix) / Angelo & Ingrosso
12. Rockall / The Young Punx!
13. Louxor J'adore (Joachim Garraud Remix) / Katerine
14. What's Your Name Again (Busy P Remix) / Fancy
15. The Journey (FPM Red Special Mix) / Fatboy Slim
16. Anyway You Choose To Give It (Extended Mix) / The Black Ghosts

DOWNLOAD
『FPMB』 『contact』 『too』 『zoo』 『imaginations』 「Why Not?」 『beautiful.』
『the Fantastic Plastic Machine』 「SUMMER REVIEW ep」 「TAKE ME TO THE DISCO」 『LUXURY』 「international standard LUXUARY REMIXES」 『les plus』 「L'aventure Fantastique」

INFORMATION
【プロフィール】

田中知之(Fantastic Plastic Machine)

DJ/プロデューサーとして国内外で活躍。2004年に立ち上げ、全7作がコンピレーションとしては異例のセールスを記録したDJ-MIXシリーズ"Sound Concierge"の最新作『#701Super Romantic』、『#702 Electric Heaven』を7/4に発売。
またFPMモデルのBE@RBRICKも同日発売。TOKYO FM「Melody Dining」(毎週金曜日20:00〜20:55)のレギュラー・パーソナリティも務める。

アーティストページ

【7月以降の情報】

8/3(金)レギュラーイベント【Grand-Toursime】@西麻布Yellow
その他の情報は↓にて

Official Site MySpace


ユニクロは、吸汗速乾性に優れたドライ商品のプロモーションを目的とした『UNIQLOCK』サイトに、本日7月5日、WORLD.UNIQLOCKページを新たに開設しました。このページでは、ユニクロのオリジナルブログパーツ『UNIQLOCK』を貼り付けたブロガーの数やブログパーツの設置都市などが確認できます。

また、6月15日から実施している、UNIQLOCKロゴ入りG-SHOCK(非売品)のプレゼント当選者のブログパーツ設置都市とそのブログへのリンクを表示する機能も備えています。

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