『FUJI ROCK FESTIVAL '09』 (新潟)
2009.07.24(金) - 2009.07.26(日)
【会場】 苗場スキー場
まず特筆すべきは2日目の夜に出演したダイナソーJR.。今回のフジのメインは彼らであったと言い切りたい程のステージだった。「The Wagon」のような超有名曲で盛り上がるのはもちろんだが、6月にリリースされたばかりのアルバムの収録曲でも【RED MARQUEE】のスペースからハミ出るほど集まった観客の目はステージに釘付け。それは彼らの演奏力によるところに他ならない。
ギター・ソロがかなり長いのだが、それが続けば続くほどもっと続けて欲しいと思ってしまう気持ちのよさは、ダイナソーJR.以外では感じることができないかも。
そして、同じく2日目の夜、フランツフェルディナンドも完成度の高いパフォーマンスで【GREEN STAGE】を盛り上げた。エンターテインメントを意識したパフォーマンスが好印象で、フジのヘッドライナーということもあってか、1st、2ndあたりのキャッチーな楽曲を多く演奏。
本編が終わってもステージ前からオーディエンスが退くことはなく、アンコールもたっぷり「Ulysses」「Michael」「40'」「Lucid Dreams」といった4曲を演奏した。
3日目、【WHITE STAGE】のホーリーファックによる生音で奏でられるエレクトロニカが、シューゲイザーっぽいトリップ感と独特のグルーヴが意外にも照りつける太陽の心地よさとマッチして印象に残る。
【ORANGE COURT】のフアナ・モリーナは、ドラムとベースがいて、それにフアナがギターやシンセを弾いてサンプリングしたものを重ねていくというシンプルな構成ながら、その浮遊感とダビーなサウンドは唯一無二の空間を作り出していた。
そして、【GYPSY AVALON】で行われた東田トモヒロのライヴは間違いなく3日目昼間のステージのハイライトだったといえよう。東田の弾き語りからスタートしたライヴはその歌声と草木の匂い、ギターの音が聴き手に陶酔感にも似た心地良さを与え、カラダの中の芯の部分を揺らす良いステージだった。途中雨が少し強く降り出したときもステージ前の丘から移動する人は見られなかった。
そして夜のハイライトは【WHITE STAGE】アニマル・コレクティヴ。オープニングから「Summertime Clothes」までの十数分の間に境目もなくその場の緊張感をひきあげ、その緊張感を維持したまま演奏が続く。
フジの夜独特の空気と確実にツボをついてくる演奏があまりにも気持ちが良くて、「Fireworks」を聴かなくても満足かもしれないという気になったところで同曲が入る。予定調和がないのに期待を裏切らない、最高のステージだった。