英国国営放送BBC が今年ブレイクする新人アーティストを予測する<BBC SOUNDS OF 2006>。04年はフランツ・フェルディナンドが、05年にはザ・マジック・ナンバーズが選出されており、その正確さは言わずもがな……というところだが、今年その06年度版において、クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー、クリス・ブラウンらを抑えて堂々の1位に選ばれたのがこの人、コリーヌ・ベイリー・レイ。
羽のように柔らかく軽やか、それでいて芯の強さも感じさせる彼女の歌声は、伝説の歌手
ビリー・ホリディ
や、ネオ・ソウルの女王
エリカ・バドゥ
らを引き合いに出されることもしばしば。だが、それが決して大げさな比喩でないことは、本国UKでのデビュー・シングルでもある
M-1
の第一音を聴いただけでも大様にして感じ取れるはず。アコースティックな音の響き、穏やかで心地よいメロディー・ライン、そしてなにより太陽の匂いのする毛布のように聴き手を優しく包み込む懐の深さは、すでに新人の域を超えているといって過言ではない。
また、ビョークやマッシヴ・アタック、ツェッペリンなど様々なアーティストからの影響を受け、色々な音楽的要素を吸収した上で表現される彼女の歌は、説得力がありながら、押し付けがましさなどは微塵も感じさせない。余分な装飾を必要としないから、それだけまっすぐに私たちの心へと流れ込んでくるのである。
彼女の名はコリーヌ・ベイリー・レイ。色づくサクラの花びらのように可憐なルックスと、シンガー・ソング・ライターとしての豊かな才能の向こうに、明るい未来を予感せずにはいられない。
西インド諸島出身の父親とヨークシャー出身の母親の間に生まれ、イギリスの高速道路M1東に位置する都市=リーズで育ったコリーヌ・ベイリー・レイ。少女時代はヴァイオリンを習っていたが、歌を始めた原点は同胞教会での賛美歌だったという。その後通ったバプティスト教会でプライマル・スクリームの曲などを歌うというなかなか奇抜な聖歌隊に参加すると、彼女の音楽テイストの幅は広がり始め、青少年クラブのリーダーからプレゼントされたエレキ・ギターで作曲をするようになる頃には、すっかりレッド・ツェッペリンの大ファンとなっていた。15歳になると「Helen」という名のバンドを結成、<ロードランナー・レコーズ>から契約の話を持ちかけられるほどのものだったが、べーシストの妊娠が原因でバンドは空中分解の道を辿る。その後大学に進学し英文学を学びながら夜は地元のジャズ・クラブでクローク係として働き始め、バンドをバックに歌わせてもらうなどの体験を重ね、ソロの楽曲を書きためるようになった彼女のサウンドは、いつしかインディーズ・ロックからソウルへとシフトしていった。そして年春に<EMI>と契約、06年3月にリリースされたデビュー・アルバム『コリーヌ・ベイリー・レイ』は
全英アルバム・チャート初登場1位
を記録。日本盤は6月にリリースが予定されている。
artist :
Corinne Bailey Rae
Release : 2006/03/08
Tracks : 11曲
label : Emi U.k.
一括ダウンロード : 1500円
1
Like A Star
2
Enchantment
3
Put Your Records On
4
Till It Happens To You
5
Trouble Sleeping
6
Call Me When You Get This
7
Choux Pastry Heart
8
Breathless
9
I'd Like To
10
Butterfly
11
Seasons Change
OFFICIAL SITE:
http://www.corinnebaileyrae.net/
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