【ディスク・レビュー】
前作の世界的な成功を受け、国民的人気を獲得したザ・ダークネス。次作への期待が高まる中、彼らはクイーンのプロデューサーとして知られるロイ・トーマス・ベイカーとニュー・アルバムの作成に着手した。だが新作のプレッシャーは相当だったようで、紆余曲折を経てベースのフランキー・ポーレインが脱退、代わりにダン・ホーキンスのギター・テクを担当していたリッチー・エドワーズがベーシストとして正式にメンバーとなり、急ピッチで作業が進んでいった。そしてついに誕生した2ndアルバム『One Way Ticket To Hell...And Back』は、前作より重厚でより壮麗なサウンドにジャスティンのハイトーン・ヴォイスが炸裂。歌詞もより内省的なものが多く、前作よりも濃密で聴き応えのある内容となっている。
リリース日:2005/11/25
収録曲数:10曲
セット枚数:1枚
アルバム

Atlantic Records U.K.





01. One Way Ticket (Album Version) 試聴

パン・フルートの音で幕を開けるシングル・ナンバー。

ジャスティン「コカインに関するアンチ・ドラッグを訴えた曲。俺たちをジョーク・バンドだと言って笑う奴らは多いけど、彼らはこの曲の表面下にそういう奴らを笑うジョークが隠れていることに気が付かないんだ」
ダン「この曲をシングルにしたのは、ロッキンな曲でカムバックしたかったからさ。アルバムが出る前はアップビートな曲で楽しんでもらって、アルバムの全貌は各自で楽しんで欲しいんだ」
02.Knockers (Album Version) 試聴

高音を活かしたヴォーカルが炸裂するスケール感のあるナンバー。

ジャスティン「恋人のことを思って、でも最後にその彼女を取り戻しどれだけ彼女を思っていたか改めて実感する内容なんだ。歌詞に『Knockers(=豊満な胸の)』とあるからノッカーズって呼んでたら、それがタイトルになった」
03.Is It Just Me? (Album Version) 試聴

彼らお得意の、音域の広いポップな一曲。

ジャスティン「遠距離恋愛を題材にした歌なんだ。俺の個人的な経験が基になってて、(英国最北端の)ジョン・オーグローツから(最南端の)ランズエンド岬、ビッグベン、タージマハールといった地名が出てくる」
04.Dinner Lady Arms (Album Version) 試聴

エッジの効いたセンチメンタルなナンバー。サビの高音が印象的。

ジャスティン「前作の後に初めて書いた曲。年老いたカップルが再び再会する温かいストーリーだよ」
ダン「デフ・レパードの影響がモロに出てる。彼らと一緒にツアーしたことがあるんだけど、毎晩あのショーには度肝を抜かれた。インスピレーションを受けたのは言うまでもないよ」
05.Seemed Like A Good Idea At The Time (Album Version) 試聴

ストリングスを導入した壮大なバラード・ナンバー。

ジャスティン「前作に収録した『ラヴ・イズ・オンリー・ア・フィーリング』に続く壮大なバラード。エルトン・ジョンの傑作全てで弾いているポール・バックマスターにストリングスを担当してもらったよ。タイトルが長いのは、トッド・ラングレンにインスピレーションを受けたんだ」
06.Hazel Eyes (Album Version) 試聴

出だしの静かなシークエンスに続き、ジャスティンの力強いヴォーカルが楽しめる曲。

ジャスティン「スコットランドの魚売り女は、網で魚を獲りにローストフト(北海に臨む漁港)まで来てたんだけど、乱獲のせいでタラが獲れなくなってしまったんだ。この曲は漁港まで出稼ぎに来たのに、魚が獲れなくてそこの漁師と駆け落ちする話さ。デタラメな話だと思ってたけど、よくよく調べたら本当にあった話なんだって」
07.Bald (Album Version) 試聴

なんと、“ハゲ”をテーマにした正統派ヘヴィメタ・ナンバー。

ジャスティン「ド派手なヘヴィメタ・ナンバーを書こうと思って、男らしさとハゲになること取り上げた曲さ。もちろん実体験が基になってる。俺のオヤジもその父親もハゲだから、避けようがないわけ。でも悩んでいるわけじゃない。こうやって曲にしたから、もう大丈夫さ。……この曲自体俺は好きじゃないんだけど、ロイ(プロデューサー)が最後まで仕上げようって強制的にやらせたんだ。今ではロイに感謝しているよ」
08. Girlfriend (Album Version) 試聴

ストレートなロック・ナンバー。ここにもストリングスが入ってスケール感がアップしている。

ジャスティン「これはストレートなポップ・ソングで、ムーグのソロも入っているから俺のお気に入りでもある。歌詞もかなりいいんだぜ。笑っちゃうんだ」
ダン「ジャスティンに『笑える歌詞はほどほどにしろ』って言ったかって? 言ったかもしれないけど、兄貴はダメって言われれば言われるほどもっとやるような奴だからね!」
09. English Country Garden (Album Version) 試聴

軽快なキーボードのイントロから始まる明るいポップ・チューン。

ジャスティン「アルバムの中で最高の下ネタが隠されてる。ガキの頃、学校で歌ってたトラディショナル・ソングみたいなものがインスピレーションになっているんだ。俺のギター・ソロも聴けるし、キーボードのパートも気に入ってるよ。満足してる」
ダン「このアルバムで特筆すぺきなのは歌詞だね。忘れられた素晴らしいリリシストという芸術品みたいな感じ? 俺はそういう素晴らしいリリシストのいるバンドで音楽ができてラッキーだね」
010. Blind Man (Album Version) 試聴

アルバムの最後を飾るのは、高音の伸びとコーラスの素晴らしさを堪能できるスケール感溢れるバラード・ナンバー。

ジャスティン「この曲は妻を亡くして、不注意な発言で家族からも絶縁されている男の歌だ。……実は俺の叔父のことなんだけど。自分の家族ながら、本当に残酷な仕打ちだと思うよ。悲しい曲なんだけど、冒頭のちょっとしたふざけた部分でその悲しみをかくしてる。俺達はいつだってそうやって悲しみの部分を隠してきた。くだらないタイトルをつけつつ、曲はディープっていうね」


・ レーベル・サイト ⇒ http://wmg.jp/artist/darkness/index.html

・ オフィシャル・サイト ⇒ http://wmg.jp/darkness/top.html

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